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Vine Linux 2.6 on Notebook
★はじめに
近年では、ノートPCもハイスペックなチップや様々なデバイスを搭載している型が多くなりました。
大抵のノートPCには購入時にWindows2000や、Windows XPなどが搭載されているのがほとんどだと思います。

しかし!

たまに外出先でLinuxのあの良さがあればなぁ、なんて思うこともしばしばあります。
Windowsネットワークは不安定なので、コンピュータが見えなかったり、IPの設定で再起動など。
そんなとき、FTPサーバーが用意できればなぁとか、シェルが使えたらなぁ、なんてことが……

ということで、最近購入したTOSHIBA Dynabook AX1にLinuxを導入してみます。

一般的にLinuxは、ほとんど知られていないようなデバイスのドライバも持っていますが、新品になればなるほどドライバがない物です。

まずは、手持ちのRedHat 7.2を導入してみましたが、グラフィックボードやモニター類を認識しませんでしたので、パス。

続いて最新版のRedHat 9。これも認識せず。

続いてTurbo Linux 7 Workstation(無料の最新版?)をインストールしてみましたが、これも認識せず。

最後に!Vine Linuxを試してみました…。
おおおっ、これはいけたぞ!お〜、ということでその方法を記載しておきます。

ただし、ユーザーの方、バッテリ駆動ではなく、ちゃんとACをつけてインストール等行ってください。
インストール中、CDがフル稼働する中でのバッテリ駆動は大変危険です(笑
★下準備
下準備といっても何をするか。

そう、まずは領域作成です。
ノートPCの場合は、CドライブとDドライブに分割しているタイプと、Cドライブ1本のタイプがあります。
AX1は、Cドライブだけしかなかったので、市販の「Partition Magic」を使用してリサイズしました。
Linuxの領域作成はインストール中に行ったので、実際この段階では"未定義"でした。

初期状態 (40GB HDD)

Windows XP
(38G) [NTFS]
 
変更後 (40GB HDD)

Windows XP
(33G) [NTFS]
 

Linux /
(5G) [Linux ext3]
 

swap
(240M) [Linux swap]
 
※カタログ等には40Gと表記してありますが、実際38G程度に表示されました。

「Partition Magic」をお持ちでない方は「FIPS」等のパーティション内容を破壊しない分割ツールもありますが、危険性はどちらのツールもそれなりにあるので、バックアップなどは忘れないようにしてください。

# FIPSは、NTFSもリサイズできるのかな?(未確認です)
★ダウンロード
次に、ダウンロードしましょう。
「How to get Vine Linux」 http://vinelinux.org/getvine.html#ViaFTP

回線が早い方は、私と同じようにネットワークインストールする方がCDメディアを使う手間がありません。
遅い方は、CDインストールを行ってください。
今回はセカンダリサーバーのRing Server Projectを使用しました。
 
ネットワークインストール
  1. http://www.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/Vine-2.6/i386/images/bootnet.img から、ネットワークインストール起動ディスクをダウンロードし、Rawriteなどのツールでフロッピーを作成します。

    スタート - アクセサリ - コマンドプロンプト

    C:\> cd temp (ファイルがある位置)
    C:\temp> rawrite
    Enter Disk image source files name: C:\temp\bootnet.img
    Enter target diskette drive: a:
    C:\temp> exit
  2. 起動したら、指示に従ってインストールサーバーのパスを入力します。
    この場合、

    サーバー: ww.ring.gr.jp
    パス /pub/linux/Vine/Vine-2.6/i386

    を指定します。他のサーバーの場合は、読み替えてください。
CDインストール
  1. http://www.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/Vine-2.6/CDIMAGE/Vine26r4-i386.iso をダウンロードし、CDを焼きます。
  2. CDブートをさせます。
インストールする前に、ネットワークの設定や、正確なデバイス名等は、PCを起動しなくても確認できるよう、控えておきましょう。
★インストール
以降は、以下のように選んでください。
キーボードやマウス、HDDの割り振りは、各自が適切なものを行ってください。あくまで例です。

言語 Japanese
キーボード 106 Keyboard , デッドキー有効
マウス IntelliMouse , 3ボタンエミュレートOFF
(ここは特に外付けの物の指定でOKです)
種類 ワークステーション
パーティション インストーラ 自動
パーティション設定(1) 全てのLinuxパーティションを削除
(間違ってWindows領域を消さないように)
パーティション設定(2) 自動で設定されたものを確認し、適宜修正する。
今回、MBRにブートローダーを入れて起動するタイプで作ったので、
/bootは作成しませんでした。

<注意>
・/, swapのは最低作成する。
・swapはオンボードメモリの2倍程度必要
(あまり容量を削りたくないので、1倍で作成しましたが・・・笑)
・swapは、マウントポイントは存在しない
ブートローダー 変更無し
LILO , MBRにインストール , パスワード無し

パーティションに導入してファイル化し、XPのOS Loaderに付属させるやり方はうまくいきませんでした・・・。
追加言語、タイムゾーン 変更無し
Japanese , 東京 (GMT+9:00)
ユーザー rootのパスワードには、最低8文字、大小英数記号を混ぜたパスワード
を設定する。(例:Xs@38f/a , 9s;3A1]r)
それとは別に、自分のアカウントも作っておく。
常時rootを使用するのは危険。
グラフィカル
インターフェース
VESA driver (generic)と認識しました。
ビデオメモリを65536にセット。
モニタ 認識しなかったので、Generic Laptop Display Panel 1024x768を選び、
1024x768、16bitと設定した。
下のテストボタンらしき「テキスト」というボタンだが、押すとテスト終了後に画面が高速に横に流れ始めてそれ以上続行できなくなってしまったので、テストしないほうが吉。

最後に表示される「ブートディスクの作成」では必ず作成しておく。
のだが、イマイチフォーマットしてやってもエラーで書き込みが始まらなかった。
USBフロッピードライブだから?かも……
とりあえずサーバー導入時に作ったSYSLINUXがあるからと納得。

最後にフロッピーを取り出し、(CD-ROMが排出された後ディスクを取り除き)再起動する。
★起動
ブートローダーが現れ、Linuxを選ぶか放置していると、自動的に、Loading linux.............という画面が現れて起動する。
それからサービスのロード等がたくさん行われるが、ここで注意がひとつ。

Kudzuの認識で、"Generic PS/2 Mouse"というのがあるが、これはUSBマウスではなく、
タッチパッドのことである。このまま3ボタンエミュレートにチェックを入れてOKを押せば問題ないが、
USB等を選んでしまうと、カーソルが思うように動かなくなって後で大変(^^;
(右と上にしか動かなくて、ちょっとでも左や下に動かすと、即左下に吸い寄せられるという謎の現象…)

その後、Intelのドライバを導入。多分ネットワークだと思うが……。


起動後、サウンドと聞いてこなかったネットワークの設定。

# sndconfig
指示に従ってOKを進めていく。途中サンプルボイスが流れるので、音量は少し上げておく。
# netconfig
最初のインストール時はeth0をうまく認識しなかったが何度かやっているうちに認識した(笑)
DHCPを使う設定で問題ないと思う。

これで一応使える段階になったでしょうか。
★便利なことに
便利なことにProftpdや、Postfixが既に導入されていた。便利だ!w
パスも通っているので、# proftpd startや、# postfix start等とやってみると楽しいかもしれない。

また、USBのフラッシュディスクなどは、ドライバなしに認識した。
マウントするにはこうだ。

# mkdir -p /mnt/usb
# mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/usb

これで、lsと打ったら日本語などもきちんと表示はされたが、実際に読み書きできるかは不明…。


お願い)
※これをご覧になって実践された方、是非BBSやメールなどで自分の環境やインストール状況などを簡単で結構ですから教えて下さい。レポートの参考にさせていただきます。

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